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▼ 会期|2021.3.25[木]- 4.25[日]

※ 開場|毎週 木金土日 11:00-17:00
▼ 会場|栞日分室[松本市大手5-4-24 List 2F]

予約受付中|似顔絵 Same Pose!

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▼ 日時|2021.4.18[日] ※ 予約制
▽ 開始時刻|12:00 / 13:00 / 14:00 / 15:00 / 16:00 [各回 50分間ほど / 2名まで]

▼ 会場|栞日分室[松本市大手5-4-24 List 2F]
▼ 価格|3,500円[税込]
※ 動物に変身した似顔絵ポストカード1枚と、作品集『Same Pose』1冊のセット価格です。
※ 当日は、会場と著者・鈴村温さんを、オンラインでつないで開催します。
※ ポストカードは後日お届けします。

▼ ご予約・お問合せ|栞日[担当:菊地徹]
▽ TEL|0263-50-5967
▽ MAIL|hello●sioribi.jp[●→@]
・ 件名|【 予約 】似顔絵 Same Pose!
・ 本文|お名前・ご連絡先・ご希望開始時刻


その設立以来、僕がずっと注目している出版社〈さりげなく〉から、新刊の案内がメールで届いたのは、昨年9月のことでした。

Same Pose』というタイトルのその本について、

「おとなも子どももあそべる本」

「ポーズをとる動物たちが116体、225ページ」

「ただただ動物たちがポーズをとる本」

「この動物たちのポーズを真似て、他の何者でもないものになりきってみるというのが、この本のコンセプト」

と書かれており、さらに

「分室で、展示ができたら素敵だなあと考えております」

と添えられていました。

「分室」とは、2019年春にオープンした、弊社の企画展示室〈栞日分室〉のこと。

「これからの日用品を考える」をテーマに、これまでは「日用品」として語られることがなかったものたち、つまり、その用途や機能が見るからに明らか「ではない」ものたちや、いわゆる「不用品」を、でも誰かにとってはそれらが「日々もちいる品々」であるならば胸を張って「日用品」と呼んでみよう、と開いた実験の場です。

「あの人気ライフスタイルショップがレコメンドしているから」「あの有名スタイリストがプライベートでも使っているから」という理由ではなく「わたしはこれが好きだから」という理由で「日々もちいる品々」「わたしの相棒」について考え、選び、使う。そんな習慣を始める起点になれたなら、と願いながら、オープン以来、企画を立て、実践してきました。

(昨年10月に〈工芸の五月企画室〉との合同企画として「不要不急の端材展」は開催しましたが、自主企画としては)昨年2月の展示を最後に、コロナ禍の煽りを受け、閉鎖の状態が続いていましたが、この春、『Same Pose』の原画展を機に、長い眠りから覚めました。

それにしても、「作品集の原画展」であれば、本来、僕が用意する会場は、書店兼喫茶〈栞日STORE〉2階の企画展示室です。〈さりげなく〉は、なぜ「分室」をリクエストしたのでしょう。気になって、その点について、いただいたメールに返信するとき、訊いてみました。すると、その回答は、こうです。

「今回の本は、動物たちのポーズを真似るプレイブックの要素もあるのですが、それが結構気持ちがよいのです(体を伸ばすとか、普段と違う自分になるだとか)。『Same Pose』自体が、日用品に捉えられないかと思っています」

つまり「ポーズを真似る」という「動作」を「日用品」と捉えてみたい、というわけです。

「おもしろい!」と膝を打って、僕は〈栞日分室〉での原画展の開催を快諾しました。

作家の鈴村温(すずむら・のどか)さんは、太極拳を実践しているイラストレーター。と聞くと、動物たちのポーズにも合点がいくはず。靴を脱いで、心が震えた絵の前に立って、おもいおもいにポーズを真似て、「他の何者でもないものになりきって」みてください。そして、それが心地よく感じたら、日々のリズムのなかに、呼吸を整える時間として、ときおり織り交ぜてみてください。

最後に『Same Pose』冒頭のメッセージを。

イメージすると、うまくいく。
いろんなものに、なりきってみる。
春がきたら、丘の上で。


菊地徹 / 栞日代表