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◉ まちの教室 #59「だから僕らは本で伝える」
▼ 日程|2017.8.27[日] 18:30開場/19:00開始/21:00終了予定
▼ 会場|栞日
▼ 定員|30名
▼ 料金|1,000円 + 1drink order
▼ 講師|川口瞬(WYP編集長・真鶴出版代表)
▼ 進行|菊地徹(栞日店主・ALPS BOOK CAMP代表)
▼ 予約|まちの教室(次のリンク先から↓)
https://goo.gl/forms/XaR4ixc1yawwulcH3
2014年夏の「まちの教室」に講師としてお招きした、雑誌『WYP』の編集部を、再び松本に迎えます。「WYP」は「WORLD YOUTH PRODUCTS」の頭文字で「ワイプ」と読みます。「働き方」や「生き方」がテーマの雑誌のタイトルでもあり、それらのテーマを探求する1987年生まれの4人のメンバーによるチームの名前でもあります。
2011年から活動を開始した彼らは、2013年に創刊号「Vol.0 働きながらインドを探る」を発行。当時、メンバー全員が会社勤めをする中で、日本と真逆の環境であろうと考えたインドを訪ね、「働く」価値観のリセットを図ります。続いて、2014年、その前年の夏に開催した、雑誌制作の工程すべてを公開する試み「働く”合間”に雑誌をつくる展」を書籍化して「Vol.0.5 働きながら日本を探る」を発行。今度は、国内でユニークな働き方を実践している同世代9名にインタビューを行い、「働く」価値観の多様性を学びます。前回の「まちの教室」では、この2冊目の『WYP』を取り上げ、「綴る手、刷る手、届ける手 –リトルプレスの将来性-」と題して、印刷物の持つ表現方法の可能性を探りました。
あれから3年。〈WYP〉メンバーは、会社員という肩書きを脱ぎ捨て、国内外それぞれのフィールドで、それぞれの旅路を歩み始めています。各々の「働き方」「生き方」を見出したいま、もう次の『WYP』は発行されないかもしれない。そして、それはとても自然なことだ。そう考えるようになって久しく経った頃、不意に3冊目発行の知らせが舞い込みました。ついにたどり着いた「Vol.1」は「DENMARK 僕らは生きる国を選べる」。幸福度ランキング上位常連のデンマークで敢行したインタビューを中心に、「働く」から一方踏み込んで「生きる」や「幸せ」の価値観に挑んでいます。
今回の「まちの教室」では、『WYP』編集長・川口瞬さんをお招きして、この3年間でメンバーそれぞれに起きた出来事、編集チーム全体の状況や心境の変化、それでも今号の発行に至った経緯などを詳しくお尋ねします。また、それと合わせて、2015年に神奈川県真鶴町に移住して〈真鶴出版〉を立ち上げた川口さんに、地方で出版業を営む生き方を選択した理由や、その先に目指している景色について伺います。その中で、〈WYP〉メンバーや川口さんが、自らの気づきを記し、情報を届ける手段として、「本」というメディアを選び続ける意味まで探れたら、と考えています。
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▼ 講師 PROFILE
川口瞬(かわぐち・しゅん)
1987年山口県生まれ。大学在学中にSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSにてインターン。卒業後、IT企業に勤めながらインディペンデントマガジン『WYP』を発行。“働く”をテーマにインド、日本、デンマークの若者の人生観を取材した。2015年より神奈川県真鶴町に移住。「泊まれる出版社」〈真鶴出版〉を立ち上げ出版を担当。地域の情報を発信する発行物を手がける。
▼ 授業コーディネーター PROFILE
菊地徹(きくち・とおる)
1986年静岡県生まれ。大学在学中にSTARBUCKS COFFEEでアルバイト。これをきっかけに自分の仕事として喫茶店を志す。卒業後、松本の旅館に就職。その後、軽井沢のパン屋に転職するも、松本の街の規模感や城下町文化が恋しくなり、約1年で松本に戻る。2013年「書店あるいは喫茶店」〈栞日〉を開業。直販の独立系出版物を中心に選書している。2014年よりブックフェス「ALPS BOOK CAMP」を主催。2016年同店移転リニューアル。
▼ MASSAGE from 授業コーディネーター
写真は、川口さんの〈真鶴出版〉が2016年7月に発行した『やさしいひもの』(左)と、栞日の出版部門(名称検討中)が2017年7月に初めて発行した『アルプスごはんのつくり方』(右)。本をつくることで、自分の暮らす地域や街の、人や食や文化について、どこかの誰かに伝えること。当日は、そんなことまで話せたら、と考えています。
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同学年。海に臨む街と、山を仰ぐ街。泊まれる出版社と、宿もやる本屋。川口さんとは今回が「はじめまして」なのに、まるで「はじめまして」の気がしない。きっと近しい景色の中を通って、それぞれの今に至り、たぶん似たような風景の未来を夢みている。でも、もちろん、違う。そんな二人が話します。
書籍文化をむやみに賛美するでもなく、斜陽産業をただただ悲嘆するでもなく、いま僕らが考える、これからのペーパーメディアのポジションを、きちんと吟味する時間にできたら、と思います。ささやかな、でも、(少なくとも僕と川口さんにとって)有意義な、何かが始まるきっかけになるかもしれません。その場に立ち会うことに興味のある方は、ぜひご一緒ください。
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WHAT’S 「まちの教室」?
近くにある山のりんご畑、古くからあるお寺や神社、改修により生まれ変わったかつての空き家。まちのさまざまな場所で、話を聞いて考えたり何かをつくったり。企画するのは、カフェやお店を経営していたり、その地域に根ざした活動をしている人。そんな人たちや参加した人たちが、いまいちばん知りたい聞きたい話を授業するまちの教室は、長野県内を中心に不定期開催しています。
まちの教室は、2013年に長野市篠ノ井に日本全国で活躍する方々をお呼びし、まちと暮らしについて学ぶ12授業を半年間に渡って開催したことからはじまりました。2014年より、長野、松本、塩尻、諏訪、伊那など、長野県内各地に開催地を広げています。