前号から二年。
文学、アート、社会学を中心とした、リトルプレス『歩きながら考える』。
待望の新刊の登場です。
毎号秀逸な特集タイトル。
今号は「まだ名前のついていない道を行く」。
ギタリスト・浜口祐自さんや、
手芸作家・ミクラフレシアさんへのインタビューを通じて、
何者でもなかった誰かが、その個人の思索や選択によって、
何者かになっていく軌跡を辿ります。
絵本作家・武井武雄さんのクリエイションに迫ったレクチャーも、読み応えあり。
巻末近く、初台「fuzkue」店主、
阿久津隆さんのショートエッセイが、いいスパイスを効かせています。
ー ルートは自分のなかにある
ー 自分の中にある矢印を改めて丁寧に追う
オリジナルの道を拓こうとするすべての人にとって
綺羅星のようなヒントが散りばめられた第8号。
じっくりと咀嚼してください。