かつて言葉と寄り添って生きた詩人や文筆家の一節に、
新しい角度から光を当てて、拾い集め、編み直す。
三鷹「ヒロイヨミ社」から、新作がひとつ、届きました。
今作は「窓」がテーマ。
表題もしくは作中に、「窓」のある詩を集めています。
一篇の詩に、森雅代さんの銅版画をひとつ添えて、計九作を収めています。
ー 巻末には、オリジナルの版画がひとつ、貼られています。
水色と黄色の二パターンあります。
文章は「佐々木活字店」が組んだ版で、「滝沢印刷」が刷った活版印刷。
グラシン紙のカバーと布の栞、心地よい手触りの純白紙から、
レースのカーテンを想起する、美しい装丁はため息ものです。