グラフィックデザイナー・セキユリヲさんが主宰する、
暮らしの中の「あったらいいな」を形にしていく活動体「salvia」。
そのものづくりの背景や活用例を紹介する季刊誌『季刊サルビア』冬号が届きました。
特集は「salvia」の代名詞ともいえる大人気アイテム・靴下をクローズアップ。
題して「くつしたづくし」です。
まずは、新潟「くつした工房」の上林希久子さんと
8年に渡って作り続ける定番「ふんわりくつした」。
3人のお子さんも製造現場に加わった上林家の物語です。
続いて、関西で50年以上靴下一筋の職人、
尚さんと作り始めた「ざっくり編みくつした」。
国内では希少なローゲージの編み機を使って、一足ずつ丁寧に仕上げられていきます。
繊維産業全体が、海外生産と大量消費、その結果としての価格競争に晒されて、
靴下も「3足1,000円」となった時代。
人の手が機械の歩調を整えて、人の目がその仕上がりを見届ける、
そんな本来のものづくりに真摯に取り組む作り手の姿勢から、
衣服との付き合い方を自らに問い直す特集です。