翻訳家・柴田元幸さんが、責任編集を務める文芸誌『MONKEY』。
村上春樹さんと柴田さんの対談から始まる、最新号の特集は「古典復活」。
おふたりの選ぶ「復刊してほしい翻訳小説100」は必見です。
村上さん訳のジャック・ロンドン『病者クーラウ』、
柴田さん訳のカーソン・マッカラーズ(無題)、トマス・ハーディ『萎えた腕』と続き、
今号の目玉でもある、きたむらさとしさんの紙芝居『外套』(雑誌版)へ。
6人の選者が、文学/音楽/美術/思想/映画の5分野について、
ひとつずつお気に入りの「古典」を挙げる、「「古典五種競技」質問」も興味深い内容です。
続く村上さんへのインタビューは、川上未映子さんが聞き手。
巻末には工藤直子さんと松本大洋さんによる、新連載まで収められていて、
今号も最後の最後まで満足満腹の1冊です。
文芸誌、という響きを、どこか遠くに感じている方こそ、ぜひ。