名を知らず、名で呼んでやることの叶わない、道端の草花。
雑草、と、ひと絡げにするには忍びなく、「微花(微かに咲く花たち)」と名付け、記録して、
少しの言葉を添えて仕上げた、美しい本が届いています。
20代のふたりが作る季刊誌『微花』は、
それぞれの季節によく道端で見かける、でも名前までは知られていない、
そんな植物たちの写真と、それらの名前から成る、小さな図鑑。
これまでに、春・夏の2冊がリリースされています。
見落としがちな日常の足元に、凛と佇む美しさ。
その愛おしさを、そっと教えてくれるでしょう。