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▲ 棲 #11 / 900yen+tax

名古屋から発行されている ” 等身大の暮らし提案誌 ” 『棲(すみか)』。

今号の特集は「いのちの終わりに」。
このデリケートなタイトルに、それでも暗さを感じないのは、
表紙を彩る子供たちのカラフルな絵が為すところ。
本文に進むと、そこではふたりの人物が紹介されていて、
表紙から受けたその印象が、間違いでなかったことを知ります。

おひとりは、金田亜可根さん。
「ホスピス研究会OKAZAKI」代表で、
いのちと医療をもっと自由に解き放つため、多方面に渡って活動を展開しています。
表紙を彩った「秋の山の絵」を、岡崎市民病院の通路に展示したのも金田さん。
いのちとアートの関わり方を、さまざまな角度から提案します。

もうおひとりは、小笠原文雄さん。
小笠原内科理事長で、在宅での看取りを尊重するスタンスの医師です。
最期を迎える場所を、自分で選ぶ。
そしてそのための備えは、早いうちから進めていく。
小笠原さんは、息をひきとるその瞬間まで、
その人がその人らしく、生き抜くことを応援します。

否応なく誰もが迎える人生の終点。
本人と家族が心から望む、そのときの迎え方とは何なのか。
目を背けがちなそのことについて、おふたりとも、
前向きな疑問符を投げかけているのが印象的な特集でした。