2005年の創刊以来、てくり、てくりと歩み続け、
盛岡の「ふだん」を綴り続けてきた『てくり』が、
ついに10周年を迎え、記念すべき20号を発行しました。
地方発のリトルプレスとしては、先駆者的存在であり、
いまも第一線であり続ける『てくり』。
「続けること」を実践してきた編集部が、この記念号で訪ねたのは、
これまでに出会った「続けるひと」たち。
半世紀以上、変わらないスタイルで、
盛岡発のメッセージを創作し続ける、デザイナー・田中文子さん。
あくまでも「競技」として、トライアスロンや水泳と向き合い、
記録を塗り替えることにこだわり続ける、アスリート・佐野智子(としこ)さん。
いまや盛岡で三軒のみとなった料亭のひとつ「駒龍」で、
若女将として、四児の母として、
業界の常識を覆す試みを展開し続ける、岩舘早苗さん。
しなやかで逞しい3人の女性の姿から、これからの『てくり』が歩む道を確かめ、
次の一歩を踏み出すための節目として、編まれたような1冊です。