▲ はしっこに、馬といる ／ 1,836yen

日本最西端の島、与那国から、１冊の本が届きました。
島の言葉で「風」を意味する「カディ」と名付けられた出版社
「カディブックス」による２冊目の本『はしっこに、馬といる』です。

前作『馬語手帖』から約３年。
馬と暮らすために東京を離れ、島に移住した編集者・河田桟さんが綴る、
パートナー馬「カディ」とのコミュニケーションから生まれた本です。

前作に続き、河田さんの描く、
愛らしい与那国馬の姿と共に、ページが進んで行くのですが、
今回は「馬の話に耳を傾ける」先にある、
「一緒に考え、一緒に答えを探していく」
馬と人との対話についても踏み込んでいます。

個人的な視点から語られる言葉だからこそ、
確かな体温を感じられて、共感の輪がきっと広がる、そんな柔らかな１冊です。

「孔版印刷」というアナログな印刷手法を用いたからこそ生まれる、
１冊ごとの微妙な表情の差や、
本棚への収納のことまで考え抜いて、
手作業で仕上げられた、函の巧みな造りにも、
どうぞ、ご注目ください。