インド「ターラー出版社」が発行する、
絵本『The Night Life of Trees』の日本語版。
その第4刷が届きました。
この『夜の木』は、精霊の宿るインドの木々が描かれた絵本。
プリミティブでありながら、洗練されたアートで知られる、
中央インド、ゴンド民族の画家、シャーム、バーイー、ウルヴェーティ、
この3人によって描かれています。
黒く染められた紙は、麻や綿の古布を原料とした手漉き紙。
印刷はシルクスクリーン(版画の技法)で、
このインクの手触りと匂いが、『夜の木』を特別な本にしています。
製本も手作業の糸かがり綴じ。表紙は手貼りで仕上げられます。
全行程が人の手によって進められた、
まさに「オール・ハンドメイド」と呼ぶに相応しい出版物です。
版ごとに表紙の画が変わり、
シリアルナンバーまで入っているため、どれもが世界で1冊の本。
今回の表紙は、ウルヴェーティによる「孔雀」。
本の中では燃え上がるような朱一色で刷られた「孔雀」が、
爽やかな若草色で刷られているのは、日本版限定の特別仕様です。
この特別な1冊を、ぜひ、じっくりとご堪能ください。