紙と印刷物、詩歌の可能性を切り拓く、
「ヒロイヨミ社」から、新作が届きました。
沖縄生まれの詩人・山之口貘さんの作品から、
「猫」「ねずみ」「りんね」の三篇を選び、
それぞれを異なる色の紙に活版で刷っています。
そしてひとつひとつの詩には、別々の解説者による文章が添えられました。
今年、生誕111年の山之口貘さん。
つねに生きることと詩を書くことが等しい詩作の姿勢を貫いた詩人として、
いまも多くのファンに愛されています。
今回選ばれている三篇も、
「生きる」ことの不可思議さを改めて考えさせられる作品ばかり。
繰り返し味わいたい言葉たちです。
ー 窓の上では 誰だか タクトを振つ放し