広告大手〈博報堂〉のインディーマガジン『広告』。2019年のリニューアル創刊号からは、クリエイティブディレクター/プロダクトデザイナーの小野直紀さんが編集長を担ってきました。「価値」「著作」「流通」「虚実」と続いた小野編集長体制の5冊目にして最終号は「文化」特集。このリリースを記念して、今月末から来月にかけ、5つのトーク企画が催されます。その第2弾「“文化的なAI”とものづくり」を、5.12[金]夜に〈栞日STORE〉で開催します。


トーク企画「“文化的なAI”とものづくり」

▼ 日程|2023.5.12[金]18:30開場 / 19:00開始 / 21:00終了予定
▼ 会場|栞日STORE[長野県松本市深志3-7-8]+ ONLINE
▼ 登壇|緒方壽人[デザインエンジニア]× 原島大輔[基礎情報学 / 表象文化論研究者]
▼ 料金|現地 ¥500 / ONLINE ¥0
▼ 定員|現地 30名 / ONLINE 無制限
▼ 申込|https://forms.gle/SZ4otAFAKv3HYrwm8

(以下、公式アナウンスより引用)

産業革命の時代、機械化によって発展する「文明」に「文化」が対置され、人間らしい感性や教養の重要性が叫ばれました。この現代版が、人間とAIの対置構造なのかもしれません。昨今、画像やテキストなどの生成系AIが世間を騒がせていますが、これから人間とAIはどのように共生していくのか。そして(広義の)ものづくりのあり方はどうなっていくのか。

『広告』文化特集号に、論考「文化と文明のあいだ」を寄稿いただいたデザインエンジニアの緒方壽人さんと、この論考で引用されているユク・ホイによる技術哲学書『再帰性と偶然性』(青土社)の訳者であり基礎情報学 / 表象文化論研究者の原島大輔さんをお招きして、「“文化的なAI”とものづくり」をテーマに、ものをつくることの目的性と手段性、AIの道具性と自律性に焦点をあてながら議論を行ないます。

【 ゲスト 】

緒方壽人[おがた・ひさと]

Takramデザインエンジニア。デザイン、エンジニアリング、アート、サイエンスまで領域横断的な活動を行なう。主なプロジェクトは、月面探査ローバーの意匠コンセプト立案とスタイリング、NHK Eテレ「ミミクリーズ」アートディレクション、「アスリート展」展覧会ディレクターなど。近著に『コンヴィヴィアル・テクノロジー – 人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』(ビー・エヌ・エヌ)。

原島大輔[はらしま・だいすけ]

早稲田大学次世代ロボット研究機構研究助手。基礎情報学 / 表象文化論。著書に、『クリティカル・ワード メディア論』(共著、フィルムアート社)、『AI時代の「自律性」:未来の礎となる概念を再構築する』(共著、勁草書房)、『基礎情報学のフロンティア:人工知能は自分の世界を生きられるか?』(共著、東京大学出版会)、など。訳書に、ユク・ホイ『再帰性と偶然性』(青土社)、ティム・インゴルド『生きていること:動く、知る、記述する』(共訳、左右社)。

【 モデレーター 】

小野 直紀[おの・なおき]

『広告』編集長。クリエイティブディレクター /プロダクトデザイナー。2008年博報堂に入社後、空間デザイナー、コピーライターを経てプロダクト開発に特化したクリエイティブチーム「monom(モノム)」を設立。社外では家具や照明、インテリアのデザインを行うデザインスタジオ「YOY(ヨイ)」を主宰。2019年より博報堂が発行する雑誌『広告』の編集長を務める。


『広告』文化特集号 出版記念トーク

# 01|上西 祐理 × 加瀬透 × 牧寿次郎|「文化」をいかに体現するか -『広告』文化特集号のデザイン秘話

▽ 4.30[日]恵文社一乗寺店[京都府京都市]

# 02|緒方壽人 × 原島大輔|“文化的なAI”とものづくり

▽ 5.12[金]栞日[長野県松本市]

# 03|テキストユニット TVOD|サブカルチャーと冷笑

▽ 5.15[月]本屋B&B[東京都世田谷区]

# 04|日髙杏子 × 小野直紀|文化の差異と共通性 -世界の「赤」は、こんなに同じでこんなに違う

▽ 5.19[金]文喫[東京都港区]

# 05|吉見俊哉 × 松永伸司|文化の生成と更新

▽ 5.21[日]青山ブックセンター本店[東京都渋谷区]