あおい海や川、あおい山…
あたりまえにあるものを見つめ直す、徳島の小冊子『あおあお』。
その第2号が届きました。特集は「味はつづく」。
暮らす土地や食材に対する感謝の念と、
料理の知恵と工夫が受け継がれて行く、ふた組の食卓を訪ねます。
ひと組は、山あい、上勝(かみかつ)の柿田家。
柚子や「ゆこう」といった柑橘の生産が盛んで、その実から搾った生酢は、
この土地の家庭の味の代表「かきまぜ」と呼ばれる五目ちらし寿司の味の決め手です。
いまひと組は、漁師町、阿南市・椿泊(つばきどまり)の太居家。
夜明け頃から始まる毎日の漁。
出荷後に残る、その日の水揚げが、
そのまま煮付けや刺身になって、卓上に並ぶ昼ごはん。
そこには、あたりまえの豊かさがあります。
土地の味が受け継がれ、日々の食卓で続いていく。
「食べる」という営みの尊さを知る1冊です。