ー つくる、たべる、かんがえる
震災以降の世の中における、「食」の在り方、「食」の未来に、
真正面から向き合い続ける、貴重な季刊誌『PERMANENT』。
最新号は、1冊まるごと「鶏」です。
まず前半。
食材の生まれる背景を照らす「たべものの素顔」では、
同誌 #02 で「蒟蒻作り」が紹介された、熊本「里奏園(りそうえん)」の養鶏と、
昨年、その「里奏園」で「命をいただく会」として開かれた、「鶏捌き」の一部始終を克明に記録。
続く後半。
食材が選ばれ食される現場を訪ねる「食卓の風景」では、
前述「里奏園」の廃鶏が、福岡の玉置朋子さんによって、
その命のすべてを、余すことなくご馳走になる、「参鶏湯」へと生まれ変わる様子を綴ります。
毎日、何気なく繰り返される「食べること」だからこそ、
忘れてしまいがちな、その「食べもの」が持つ背景。
「命を引き受けて生きる者の最低の礼儀と責任」について、
いま一度、立ち止まって、考え直してみませんか。
ゆっくり呼吸を整えながら、静かな心で、ページをめくってみてください。