「エンボカ京都」でシェフを務めた、今井義浩さんの著書『CIRCLE』。
先日、軽井沢から京都に向かう道中、ご本人が直接、栞日に届けてくださいました。
芸術的なピザの表紙が印象的なこの1冊は、
それぞれの食材が最も美味しい瞬間を切り取った美しい料理の数々と、京都の風景を綴った写真集。
巻末には「エンボカ京都」で提供していた、17皿のレシピが収録されています。
ー ものを食べるとは何か。
それは、人と自然の間にある、残された数少ない繋がりであり、
メディアであり、アートであると、私は考えています。
永遠の神秘を湛えた自然。その自然との対話の先に生まれた1皿。
この本は、写真集あるいはレシピ集である以前に、
「食べる」という自然と人間の尊い接点について、
見つめ直すための指南書であり、哲学書であるように思えます。
ー 聞いた話、辿り着いた境地にいる禅僧は、紙にただ完璧な丸を描くらしい。